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【2017.9.30ヤクルト対中日・神宮】ドラ1左腕・寺島初先発!

by て.いとう

幸運なことに、昨2016年10月20日に開催された『プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD』を観に行くことができた。あの独特な緊張感のなかで、新しくヤクルトに入団する選手たちが次々に決まっていくのを目の当たり出来たことは、とても良い経験になった。そういう経緯もあり、今年の1月9日には、ヤクルト戸田球場に行って、ルーキーたちの初練習も観た。これまで、不毛なドラフトが続いたヤクルトだが、2015年以降は小川淳司シニアディレクターを筆頭にスカウト陣が奮起し、質の高い選手を獲得できている。2016年新入団選手は皆粒ぞろいだが、なかでもドラフト1位ルーキーの寺島成輝(履正社)は、特Aクラスの左腕だ。

故障で出遅れたものの、徐々に二軍の試合で登板するようになった。そして、8月24日には東京ドームでのイースタン・リーグ対巨人戦で先発すると報道されたので、現地に観に行ったが度肝を抜かれた。

2017年8月24日イースタン・リーグ対巨人戦
2017年8月24日イースタン・リーグ対巨人戦

ストレートの球威や、変化球のキレ、制球の良さもさることながら、高卒ルーキーにして卓越した投球術を身に付けていた。キャッチャーも同期入団で高卒ルーキーの古賀優大(明徳義塾)だったのだが、つい先日まで高校生だった2人が完全にグランドを支配していた。テンポの良さ、ピンチでも動じないメンタルは、石井一久を彷彿させ、今後の活躍が期待できると確信した。

そして、2017年9月30日に寺島の一軍デビューが決まったので、神宮に行ってきた。

友だちと一緒に神宮に行き、話の流れで久々に外苑パーラーで遅ランチを食べることに。そういえば、今年初めて来たかもしれない。

外苑パーラーのラーメン(580円)
外苑パーラーのラーメン(580円)

こういうさ、ナルトが乗ってるようなしょうゆラーメンってホント、少なくなったよね。やれ、二郎系だ、やれ家系だとなんだかよく分からないラメーンが多いけど、こういう昔ながらのしょうゆラーメンがいちばん美味しいですわ。この外苑パーラーや神宮の麺屋秀雄で味わえるのは嬉しい限り。

今シーズンも残すところあと3試合。きょうは、順位とはまったく関係ない5位中日と6位ヤクルトの試合。それでも、昨今の異常なまでの野球人気と、秋晴れの土曜日、そしてルーキー寺島を一目見ようとたくさんのファンが詰めかけていた。混んでる。

大学野球が終わり、開門が始まり、席を確保するといつもホッとする。こういう混雑している日は。

試合前の寺島の様子を眺めていると、これから人生初の一軍マウンド直前だと言うのに、素振りをしている。こんなルーキー観たことない。入念に投球チェックするわけではなく、「俺、きょうホームラン打ちますよ!」ってな感じで素振りをしているのだ。

寺島は履正社時代、確かに強打者ではあったが、とてもルーキーの行動とは思えない。コーチのゴリがブルペンに近づいたときに、慌てて止めていたのがまた微笑ましい。寺島成輝はやはり並のルーキーではない。あの伊藤智仁ですら初登板のときは「さすがに足が震えた」と言っていたのに。

何はともあれ、ヤクルトのドラ1左腕の記念すべき初登板。

今シーズン限りで販売が終了してしまう瓶ビールで祝杯をあげる。

さよなら、瓶ビール
さよなら、瓶ビール

きょうは、今年3月のWBC以来、久しぶりに同世代で飯田ファンの友だちと一緒に観戦した。同じベクトルで野球を語れる人と観戦するのはやはり、楽しい。オールドファン最高。

負ければ、黒星の球団ワースト記録「94」を更新してしまう試合。そして、残り3試合の全てを落とすと真中ヤクルトは10連敗で2017年シーズンを締めくくってしまうという危機的状況。すべての期待を背負って寺島がマウンドに立った。

先頭の京田を三振に打ち取り、プロ初奪三振を奪った。しかし、ストレートのキレは良いのだが、変化球がいまいち決まらない。普段通りの力を出せないなかで、四球を与え、福田にプロ初被弾。2点を失う。しかし、ここで動じないのが高卒ルーキーらしからぬ寺島の魅力。プロ10年目かのような佇まいで、淡々と悪いなりに投げた。

寺島がピンチになるたびに、同じ履正社の先輩である哲人がマウンドに声を掛けに行っていた。普段、哲人はあまりこういうことをしないのだけど、なんだか胸が熱くなる。

結局、寺島は、3回を投げて5失点。しかし、プロで通用しないというわけではない。いまは、どの球を投げたら打たれるのか、どうやったら一軍レベルの相手を打ち取れるのかを知る時期。一久だって高卒1年目は全然だったのだから、焦ることはない。寺島は間違いなく、ヤクルトの中核をなすピッチャーになる。

そして、敗色濃厚になった、ここから寺島の強運が始まる。

3回裏に、バレンティンの3ランなどで4点をもぎ取り寺島の負けを消した。4回にも再度失点してしまったが、その裏またしても寺島の負けを消した。なんたる強運。今年の打てないヤクルトでは考えられない見事な反撃だ。

寺島のあとは、山哲、石山、近藤、秋吉、ルーキと繋いだが、こちらも見事なノーヒットリレー。8回裏に廣岡などがチャンスメイクし、最後は近鉄戦士のグッチが2点タイムリーで決めた。

勝った。やっと勝ったよ。うれしい。正直言って、まさか勝つとは思わなんだ。

いやー。超幸せな1日だったよー。2017年シーズンお疲れ様!(違


て.いとう
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